ハウスクリーニングはプロの技術でさまざまな場所をきれいに掃除してくれるサービスです。
サービスを受けていて気になるのが、その道具ではないでしょうか。
今回は、ハウスクリーニングの業務中に、油汚れなどのしつこい汚れをきれいにするために用いるブラシなどの道具を紹介します。
また、プロが使用する洗剤の成分についても解説しましょう。
プロが使用する道具とは?
ハウスクリーニングでプロが使用する道具のなかには、意外に一般家庭でも使用されているものが少なくありません。
そのなかでも珍しい道具について最初に解説していきましょう。
清掃用の機械
ワックスなどをかける場合や広範囲な場所を清掃する場合は、ハウスクリーニングでも専用の機械を使用します。
具体的には送風機や洗浄機、さらにはセンサーといったものが用いられます。
送風機はワックスを乾かす目的で使用するため、簡易的なハウスクリーニングでは使用されません。
フローリングの清掃を依頼した場合には、使用することが多い機器です。
次に洗浄機には、噴霧器や高圧洗浄機があります。
これは、頑固な汚れを浮き出させたり、屋外のハウスクリーニングを依頼された場合に使用したりします。
最後のセンサーは光沢計やカーペット汚染度計といったものです。
これらは、フローリングやカーペットのハウスクリーニングを依頼した場合、業者によって使用する機器です。
小物類の道具も積極的に使用
小物類の道具も積極的に使用します。
金属ブラシやスクレイバー(へら)といったもののほか、スクイジーで水分をかき取ることもあります。
意外な小物としてはカミソリ刃が挙げられるでしょう。汚れを完全に除去する場合に、削り取るような用途で使用することがあります。
また、一般家庭でも真似してみたいのが、狭いすき間に雑巾を入れる際に使用するドライバーです。器具の取り外しにも使用するので、ハウスクリーニングでは便利な道具として使われています。
なかなか利用が難しいのがサンドペーパーです。
ハウスクリーニングのプロは適切な粗さのサンドペーパーを選択して、トイレの便器の汚れなどを取りますが、見極めが難しいので、一般家庭の掃除では難しい道具かもしれません。
また、洗剤を確実かつ安全に利用する目的で計量カップなども常備しています。
プロが利用する道具と組み合わせて使用!ハウスクリーニングのための洗剤
プロが利用する道具と組み合わせて使用するために、ハウスクリーニングのための洗剤もあります。
具体的にはPH(ペーハー)の作用を活かした洗剤や、研磨作用のある洗剤、汚れを溶かす洗剤などです。
ここではそれらのタイプに分けて解説しましょう。
扱いに注意が必要なPHの作用を利用した洗剤
ハウスクリーニングでは場合によっては取り扱いに注意が必要な洗剤を利用することもあります。
その代表ともいえるのが、酸性やアルカリ性の性質によって汚れを浮かせるもので、次のようなものがあります。
・中性洗剤
・弱アルカリ性洗剤
・アルカリ性洗剤
・漂白剤
・酸性洗剤
中性洗剤は、家庭用洗剤でも多く利用されているもので、ハウスクリーニングでも利用することの多い洗剤です。
どのような場所にも利用できることから、基本的なものとして利用している洗剤といえるものが少なくありません。
ただ、お湯と組み合わせて汚れをしっかり落とすなど、ひと工夫して利用しているケースも見られます。
油汚れに効果的なのが弱アルカリ性の洗剤です。
窓ガラスを掃除したり、キッチンの清掃をしたりする場面で利用します。
ハウスクリーニングでは後述する溶剤と組み合わせて使用することもあります。
アルカリ性洗剤は、弱アルカリ性洗剤よりも強力なアルカリ性を示す洗剤で、PH値11〜14の強アルカリを示すものを指します。
カビや頑固な油汚れ、ハイプ洗浄などに使用しますが、人体への影響があるので、ハウスクリーニングでは使用場面に注意して利用します。
現場では必ず流水や中和などの処理が徹底して行われている洗剤です。
漂白剤も掃除でよく用いられる洗剤です。
「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」、「還元漂白剤」の3種類があり、ハウスクリーニングでは塩素系漂白剤を主に使用します。
基本的に浴室のカビ取りに利用することが多く、場所によってはビニールクロスのカビ取りに使用することもあります。
塩素系漂白剤の「次亜塩素酸ナトリウム」と酸性洗剤が混合すると有毒な塩素ガスが発生するため、ハウスクリーニングでは細心の注意を払って使用される洗剤です。
酸性洗剤は強い酸性を示す洗剤です。
主にトイレや浴槽などの清掃で使用し、ハウスクリーニングでは便器の黄ばみや浴室の石鹸カスを除去する目的で使用しています。
これらは、一般の掃除でも使用できますが、扱いに注意が必要な洗剤です。
研磨作用で汚れを削り取る洗剤
ハウスクリーニングでは、道具を使って汚れを削り取ることも行われます。
その際に利用されているのが研磨作用のある洗剤で、クレンザーや金属磨き剤が挙げられます。
まず、クレンザーは、粉末やクリームなどのタイプがあります。
こびりついた汚れを落とすために利用するもので、ハウスクリーニングでもしつこい油汚れに用いることがある洗剤です。
ただ、新しく建築したばかりの家には使わないことも少なくありません。
弱アルカリ性なので、PHに注意して使用します。
金属磨き剤はステンレスなどの建材に対して使うもので、ハウスクリーニングでも用いられています。
家によってはさびた真鍮に対しても使用することがあり、意外によく利用されている道具といえるでしょう。
溶剤
溶剤はシミ取りをするような場面で利用するものです。
水で落ちない油性の汚れの場合に用いるもので、たとえばカーペットや壁の落書きなどに対して使用します。
まとめ
ハウスクリーニングといっても特別変わった道具を使わない場面もあれば、今回紹介したユニークな道具を使うときもあります。
ただ、洗剤については酸性やアルカリ性などの強力な成分のものを使用しているケースもあり、人体に対して影響の強いものを使用している場合が比較的多いのが実際のところです。
そのため、安易に真似をするのではなく、扱いに慣れたハウスクリーニングのサービスを受けて安全に掃除をしてもらうようにしましょう。